爪の健康


健康な爪

 爪は、皮膚の一部で、表皮の角質層がケラチンというたんぱく質の一種に変化したものです。
 爪の主な働きは、「指を保護する」「指の力を強くする」指の感触を強くする」「指の働きのバランスをとる」ことです。もし手の指に爪がなければ、者をつかむことや細かな作業が困難になり、足の指に爪がなければ、歩くときに、つま先に力が入らなくなったり、転びやすくなったりします。
 
 健康な爪は、透明感のある薄いピンク色で、硬すぎず、少し弾力がありますが、カビ菌の感染、健康状態などによって、色や形、質が変化することがあります。

 全身の健康状態をチェックする意味でも、普段から良く手や足の爪を観察しましょう。



日常よく見られる「足の爪」のトラブル

巻き爪
 足の爪が内側に巻いた状態に変形することをいいます

陥入爪
 爪を短く切りすぎることで生じることが多く、爪の先が皮膚に食い込んで痛みます。巻き爪に合併することもあります。歩行に影響したり、皮膚から細菌が侵入して化膿することもあるので、早めに受診しましょう。

爪白癬
 水虫の原因菌である白癬菌が爪に入り込んで感染した状態です(爪水虫)。もともと足に水虫がある人がほとんどです。水虫は他の人にも感染するので、しっかり治療しましょう。

肥厚爪
 爪が重なって厚くなったり、爪の下の角膜が増殖して厚くなったりする状態のことです。後者の場合は爪白癬のことがあります。



爪は丸く切らずスクエア型に切る

 爪のケアで意外と知られていないのが、正しい爪の切り方です。一般に爪は「短く切りそろえる」「指先の形に沿って丸く切る」ものと思われがちですが、本来避けなければならないのが、短く切りそろえたときの深爪と、詰めの角を丸く切るバイアスカットです。
 
 特に足では、足指にかかる圧力に抵抗できるように、爪が指の皮膚をしっかりおおっていることが重要です。四角く切るスクエアカットは、爪が皮膚にあたったり、食い込んだりせず巻き爪や陥入爪を防ぐことができます。
 
 また爪を健康的に保つために、次のようなことに注意しましょう。

きれいに洗う
 石けんを泡立てて、ていねいに洗います。足の爪は、古い角質がたまった爪溝の部分も、歯ブラシなどを使ってやさしく洗いましょう。

水分をしっかり拭き取る
 拭き残すと雑菌がつきやすくなります。指と指の間までしっかり拭き取りましょう。

保湿する
 爪も皮膚の一部です。クリームなどで保湿しましょう。

 
足にあった靴をはく
 足のトラブルを防ぐためには必須です。