■親の半数、正しく鼻かめず~子どもへのまちがった方法中耳炎の恐れ

 正しく鼻をかめない親が5割、子どもも6割いるという調査結果を製紙会社が発表した。間違ったかみ方は、中耳炎などにつながる恐れがあると、注意を呼びかけている。
 
 調査は大王製紙が1月にインターネットで行い、15歳以下の子どもを持つ母親1000人が回答。「正しい鼻のかみ方」を読んでもらい、母親本人ができているかを尋ねた。
「多分できていなかった」「できていなかった」は計47.6%。また子どもが正しいかみ方をできているかを尋ねたところ、「多分できていない」「できていない」は計57.8%。いずれも2011年調査より、約1割増えていた。
 
 母親が子どもに教えた鼻のかみ方が、「間違っている内容もあった」「全面的に間違っていた」は計31.2%。「両方の鼻を一緒にかむ」が間違った方法ということを知らない親が目立った。母親が鼻のかみ方を教わった相手は「自分の親」が75.8%で多数。
 同社は、「鼻のかみ方は代々親から子へ受け継がれている。間違った鼻のかみ方をすることで、副鼻腔炎や中耳炎などの病気になる可能性がある。まずは母親に正しい鼻のかみ方を知ってもらうことが大切」と話している。


■正しい鼻のかみ方

①反対側の鼻を押さえて、片方ずつかむ
②鼻水を押し出すために、しっかり口から息を吸う
③ゆっくり、少しずつ、かむ
④最後まで強くかみ過ぎない
⑤鼻のまわりを傷つけないように、肌にやさしいティッシュを使う